後藤正好「乳歯がぬける」
乳歯を抜いたあとは、どうしても両側の歯が寄ってきて、永久歯が出てくる場所がせまくなってしまいます。
それに、最後の乳歯がぬけるのは、十二才ごろだということも、頭に入れておいて下さい。
だから、乳歯も永久歯と同じように、大事にしなければいけないのです。
永久歯も、時がたつといくらかなおってくるものですが、どの程度なおるかは、わかりません。
半年ごとに歯医者に診てもらっていたら、そんなときにも、治療した方がいいかどうか教えてくれます。
永久歯が、はじめは乳歯の裏側にはえて、あとから前に出てくることがよくあります。
はえたばかりの歯は、端がギザギザですが、そのうちにすり減って、なめらかになります。
永久歯は六才ごろからはえはじめます。
六才で出る臼歯は、乳児期にでた臼歯の奥にでます。
まず最初に下の中央の二本の門歯がぬけます。
永久歯が下にできて、上へ上へと持ちあげるので、乳歯は根がこわれて、とれてきます。
乳歯はだいたいはえた順序で抜けます。
つまり門歯、臼歯、犬歯(糸切り歯)の順です。
乳歯の臼歯の抜けたあとに生える永久臼歯は小臼歯といいます。
後藤正好(教育評論家、元中学校教諭)
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